Sharp SM−SX300. 4台目修理記録
2024/8/28.到着    完成 
注意
    シャーシにSP出力の線(アース側も)を接続してはいけません。
    左右SP出力のアース側も接続(共通にする)してもいけません。
A. 修理前の状況
  • 022年1月に中古で購入し問題なく週3回ペースで聴いていました。
    今年8月初めから、数時間聞くと「Pエラー表示」で止まるようになりました。
    電源を入れ直すと音がなりますが、数分で「Pエラー表示」がでるようになります。
    現在プチプチとしたノイズが増えている気がしますが、音質はそんなに悪化していないように思えます。
    長時間の使用でもPエラーなく聴けるように「オーバーホール修理」してもらいたいです。
    修理代が40万以上となれば諦めようかと考えていますが、このような症状の修理が一般的にどの程度かかるのか想像もつきません。

      

B. 原因
  • 1ビットアンプ終段FET(電界効果トランジスター)劣化。
    プロテクト回路が動作して、「P」表示が出る)。

C. 修理状況
  • 通常修理なので、非公開。


E. 調整・測定

F. 修理費       100,000円   通常修理ですが特別にHP製作。

Y. ユーザー宅の設置状況

S. Sharp SM−SX300 の仕様(カタログ・マニアルより)

A. 修理前の状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
A01. 点検中 点検中 本体梱包の様子。
A02. 点検中 点検中 本体梱包の様子。
A11. 点検中 前から見る。
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 後から見る。
A132. 点検中 後から見る。 入出力端子郡。
A133. 点検中 後から見る。 SP接続端子、AC入力。
A14. 点検中 後左から見る
A15. 点検中 上から見る
A16. 点検中 上蓋を取り、上から見る。
A162. 点検中 上蓋を取り、上から見る。半田クズが載っている。
A17. 点検中 SP接続基板の配線。
A21. 点検中 上下蓋・左右パネル・センターブース・左右パネル押さえを取り、上から見る。
A22. 点検中 上下蓋・左右パネル・センターブースを取り、右横から見る。右パネル押さえ止ビスを2本無。
A23. 点検中 上下蓋・左右パネル・センターブースを取り、左横から見る。左パネル押さえ止ビスを2本無。
A31. 点検中 下前から見る
A32. 点検中 下前左から見る
A33. 点検中 下後から見る
A34. 点検中 下後右から見る
A35. 点検中 下から見る。
A36. 点検中 上下蓋・左右パネル・センターブース・左右パネル押さえを取り、下から見る。ゴム足は修理用。
A41. 点検中 購入終段FET(電界効果トランジスター)。 Id=2.5mA時のVgs測定結果。工場出荷の1レーンを購入したので誤差が少ない。
A42. 点検中 Id=2.5mA時のVgs測定中
A43. 点検中 さらにもう1レーン購入した終段FET(電界効果トランジスター)。上の小さい列はドライブIC。
           中の黒いのは後発のFET(電界効果トランジスター)。
A51. 点検中 ハーフピッチICの交換には拡大鏡が必要。
A52. 点検中 さらに点検はズーム型実体顕微鏡で行う。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C0. 修理中 部品・基板を取り去ったシャーシ裏。
C01. 修理中 部品・基板を取り去ったシャーシ裏。汚れが酷いので清掃後CRCで拭く。
C11. 修理中 1ビットAMP。
C13. 修理中 1ビットAMP基板裏。
C14. 修理中 1ビットAMP基板裏。フイルタへの出力配線半田。
C15. 修理(交換)中 1ビットAMP基板。 焼損した終段FET(電界効果トランジスター)。
C16. 修理中 ドライバーICの交換には拡大鏡が必要。
C17. 修理中 さらに点検はズーム型実体顕微鏡で行う。
C21. 修理中 AC−DCコンバーター基板。 出力=250VDC。
C22. 修理中 AC−DCコンバーター基板裏。 出力=250VDC。
C31. 修理中 DC−DCコンバーター基板。
C32. 修理中 取出した、焼損DC−DCコンバーター。
C33. 修理中 交換するDC−DCコンバーターユニット2個。 RoHS合格品。
C34. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏。
C35. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏。DC−DCコンバーターの出力端子半田。
C36. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏。DC−DCコンバーターの入力端子半田。
C37. 修理中 DC−DCコンバーター基板。定電圧回路他。
C38. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏。定電圧回路他。
C39. 修理中 DC−DCコンバーター基板。入力フイルター他。
C3A. 修理中 DC−DCコンバーター基板裏。入力フイルター他。
C41. 修理中 ダイオード基板。接点復活剤の塗布跡!
C42. 修理中 清掃後ダイオード基板。
C43. 修理中 ダイオード基板裏。
C51. 修理中 電源フイルター基板。 電源ヒューズは15A、 100V×15A=1.5KVA。
C52. 修理中 電源フイルター基板裏。
C61. 修理中 制御基板。
C62. 修理中 制御基板裏。
C71. 修理中 SP接続リレー基板。 リレー定格電流5Aなので、5A×5A×4Ω=200W。4オーム出力の時はバイワイヤーが良い。
C72. 修理中 SP接続リレー基板裏。
C81. 修理中 4連メインVR基板。
C82. 修理中 4連メインVR基板裏。
C91. 修理中 デジタル基板。
C92. 修理中 デジタル基板裏。
CA1. 修理中 後パネル裏。
CA2. 修理中 3Pインレット、SP出力接続端子裏。SP接続端子に押され凹んでいる。
CA3. 修理中 アナログ基板裏。
CA4. 修理中 デジタル入力端子裏。
CA5. 修理中 後パネル裏SP出力接続取り付け部。SP接続端子に押され凹んでいる。
CA6. 修理中 後パネル表SP出力接続取り付け部。SP接続端子に押され凹んでいる。
CA7. 修理中 後パネル表SP出力接続取り付け部。シャコマン力で戻す、時間が経っているので??
CB1. 修理中 前パネル裏。
CB2. 修理中 電源SW。両切り仕様。
CB3. 修理中 電源SW裏。
CB4. 修理中 電源SW基板。
CB5. 修理中 電源SW基板裏。
CB6. 修理中 操作SW基板。
CB7. 修理中 操作SW基板裏。
CB8. 修理中 LED表示基板。
CB9. 修理中 LED表示基板裏。
CBA. 修理中 音量表示VR基板。
CBB. 修理中 音量表示VR基板裏。
CBC. 修理中 音量表示LED基板。
CBD. 修理中 音量表示LED基板裏。
CC1. 修理前 右パネル押さえ止ビスを2本無。
CC2. 修理後 右パネル押さえ止ビス。
CC3. 修理前 左パネル押さえ止ビスを2本無。
CC4. 修理後 左パネル押さえ止ビス。
E. 測定・調整。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
入出力点検確認。
ライン1のアナログ入力、ライン2のバランス入力 、ライン出力点検確認済み。
デジタルNo1のST入力、デジタルNo2のBNCケーブル入力、デジタルNo3のRCAケーブル入力点検確認済み。
デジタルNo4の光ケーブル入力、デジタルNo5のSACD/1ビット入力(RCA入力)点検確認済み。
80kHz前後にクロック漏れが200mVPP(10mVrms)位あり、80kHzのローパスフイルターを挿入して測定。
仕様では、0.05%(1kHz、1W出力時)
E1. 50Hz入力、R側SP出力電圧35V=153W出力、 0.0151%歪み。
             L側SP出力電圧35V=153W出力、 0.0147%歪み。
             「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E2. 500Hz入力、R側SP出力電圧35V=153W出力、 0.0537歪み。
              L側SP出力電圧35V=153W出力、 0.0546%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E3. 1kHz入力、R側SP出力電圧35V=153W出力、 0.0660歪み。
             L側SP出力電圧35V=153W出力、 0.0673%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E4. 10kHz入力、R側SP出力電圧35V=153W出力、 0.154%歪み。
              L側SP出力電圧35V=153W出力、 0.178%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
Y. ユーザー宅の設置状況。画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況.
S. Sharp SM−SX300 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 1ビットアンプ SM−SX300
定格出力(1kHz) 150W+150W(8Ω)、200W×2ch(4Ω時)。
周波数特性 5Hz〜100kHz +1 -3dB
全高調波歪率 0.05%(1kHz、1W出力時)
ダイナミックレンジ 105dB
サンプリング周波数 約11.2MHz
A/Dノイズシェーピング 7次刄ー変調ノイズシェーピング
入力端子 ST光デジタル入力=1系統
BNC同軸デジタル入力=1系統
RCA同軸デジタル入力=1系統
角型光デジタル入力=1系統
RCAアナログ入力=2系統
XLRアナログ・バランス入力=1系統
出力端子 角型光デジタル出力=1系統
RCAアナログ出力=1系統
電源 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 195W
最大外形寸法 幅472×高さ89×奥行488mm(つまみ・突起部含む)
重量 約19kg
付属品 電源ケーブル×1、取扱説明書×1、保証書×1、 フロント用台座×2、リア用台座×2
価格 ※受注生産品 \1,890,000税抜価格 (2004年7月20日発売)
Sharp SM−SX100 サービスマニアルよりのSP出力ノイズ特性。
                    sx300_4m
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