AGI−511. 5台目修理記録
2019/2/13到着   2/24完成
A. 修理前の状況
  • 4が月前に、オークションで入手致しました。
    入手後、問題は無かったのですが、機材交換の為にRCAコードを、抜き差ししたところ「main output R」より出力しなくなり、端子を清掃して、再度音だしをしたところ、「main output L 」からも音が出なくなりました。
    素人考えですが、RCA端子の劣化と考えました。
    所有する機材の関係で、AUX / TUNER / MAIN OUTPUT の各RCA端子しか使用しません。
    今後もTAPE / PHONO の入力出力RCA端子は使用しませんので、これらは現状の端子のままでも構いません。
    (修理上、RCA端子を全部交換する必要がある場合はこの使用条件は無視して下さい。)
    コンデンサー等の交換 お願いします。
    の他、必要と思われる配線手直し、補強、各部ハンダ補修等 お願いします。
    現状、ボリューム・バランス ツマミのガリはありません。
    スイッチなどの不具合はありません。


B. 原因

  • 各部劣化、RCA端子破損。

C. 修理状況
  • RCA端子交換。
    電解コンデンサー交換。
    フイルムコンデンサー交換。
    配線手直し、補強。
    経年劣化による各部ハンダ補正。
    3Pインレット取り付け。
    メインVR交換

K. 裏パネル加工・塗装

D. 使用部品。
E. 調整・測定

F. 上位測定器による 調整・測定

F. 修理費             100,000円   オーバーホール修理。


Y. ユーザー宅の設置状況


S. AGI−511 の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A11. 点検中 前から見る
A12. 点検中 前右から見る
A13. 点検中 商標見る。 正規輸入品。
A14. 点検中 後から見る
A15. 点検中 後左から見る
A16. 点検中 上から見る
A17. 点検中 上下ケースを外し、上から見る
A18. 点検中 上下ケースを外し、上から見る2.
A21. 点検中 前下から見る
A22. 点検中 前左下から見る
A23. 点検中 後下から見る
A24. 点検中 後右下から見る
A25. 点検中 下から見る
A26. 点検中 上下ケースを外し、下から見る
A31. 点検中 ヒューズ止め片側プラスチックが無
A41. 点検中 入出力RCA端子。
A42. 点検中 入出力RCA端子。 テフロン絶縁製に交換可能、基板との取り合いで部分交換不可、全交換のみ可能。
A51. 点検中 電源コード取り付け部。
A53. 点検中 電源コード取り付け部。3Pインレット取り付け可能。FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ使用。 
A61. 点検中 メインVR。 抵抗切換式(ATT)に交換可能。
C. 修理状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
C11. 修理前 基板
C12. 修理後 基板 電解コンデンサー8個、抵抗交換、フイルムコンデンサー2個追加
C13. 完成基板 洗浄後防湿材を塗る。
C14. 修理前 基板裏
C15. 修理(半田補正)後 基板裏
C16. 完成基板裏 洗浄後防湿材を塗る
C21. 修理前 後パネル裏。
C22. 修理後 後パネル裏。
C31. 修理前 RCA端子基盤
C32. 修理中 RCA端子基盤、シャシとの固定ブシュを取り除いた
C33. 修理前 RCA端子基盤裏 外側端子が皆曲げてあるので、取り外すのに時間がかかる
           取り付けの数10倍の時間がかかる
C34. 修理後 RCA端子基盤裏、  念の為、アースライン強化する。
C35. 完成RCA端子基盤裏 洗浄後防湿材を塗る。
C41. 修理前 RCA端子
C42. 修理後 RCA端子 RCA端子20個交換
C51. 修理前 電源ケーブル挿入部
C52. 修理(加工)中 電源ケーブル挿入部。 3Pインレット取り付け穴を開ける、ハンドツールなので時間がかかる。
C53. 修理(交換)後 3Pインレット取り付ける。 FURUTECH FI-10(R) ロジウムメッキ 
C54. 修理後 3Pインレット取り付け裏配線。 しっかりとアースを取る。
C61. 修理前 ヒューズ止め片側プラスチックが無。
C62. 修理後 ヒューズ止め片側プラスチック。 ホットボンド等で接着補強。
C71. 修理前 メインVR。
C72. 修理(交換)後 メインVR。 抵抗切換式(ATT)に交換。
C91. 交換部品
C92. 交換したRCA端子、センターの電極が細く、現在の重く太いケーブルでは、折れてしまう。20個中1個がセンター極の端子破損!
                  下1個=センター極の端子破損品、上3個=正常品。
CA1. 修理前上から見る 
CA2. 修理後上から見る 
CA3. 修理前下から見る
CA4. 修理後下から見る
CA5. 完成 綺麗なお尻で帰ります
K. 裏パネル加工・塗装
K1. 修理前 後パネル。
K2. 修理(塗装)後 後パネル。
K3. 修理(乾燥)中 天日にさらし、乾燥する。
E. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
E0. 出力・歪み率測定・調整。
    「見方」。
   上段中 右側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側SP出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
          よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
E11. AUX_50Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00219%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00250%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E12. AUX_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00211%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.00233%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E13. AUX_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00213%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.00228%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E14. AUX_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00218%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00215%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E15. AUX_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00910%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00906%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E16. AUX_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00988%歪み。
                   L側出力電圧=2V、 0.00999%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E17. AUX_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00807%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00805%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E18. AUX_100kHz入力、R側出力電圧=1.97V、 0.01223%歪み。
                   L側出力電圧=1.98V、 0.01205%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
E21. MM_50Hz入力、 R側出力電圧=2V、 0.00884%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00777%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E22. MM_100Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00835%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00793%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
E23. MM_500Hz入力、R側出力電圧=2V、 0.00857%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.00845%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E24. MM_1kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00856%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00856%歪み。
                      「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
E25. MM_5kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00892%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.00923%歪み。
                 「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E26. MM_10kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.00918%歪み。
                 L側出力電圧=2V、 0.01037%歪み。
                   「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
E27. MM_50kHz入力、R側出力電圧=2V、 0.0182%歪み。
                  L側出力電圧=2V、 0.0184%歪み。
                  「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
F. 上位測定器による 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
F0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
F1. 入出力特性測定(AUX入力)
         AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
         平均で1V出力   左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F2. 歪み率特性測定(AUX入力)
        AUX入力端子へ150mV一定入力 VRはmax。
        左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
F3. 入出力特性測定(MM入力)。
      MM入力 入力電圧=2mV一定入力 VRはmax
     左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色
E4. 完成  24時間エージング中。 右は SM−SX100. 4台目
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況。
S. AGI−511 の仕様(マニアル・カタログより)
型式 プリアンプ  AGI−511
  フォノアンプ部
ゲイン 33.0dB±0.25dB(1kHz)
入力インピーダンス 47kΩ(90pF)
最大許容入力 160mV(1kHz)
出力インピーダンス Rec out=220Ω
最大出力レベル 7V/10kΩ
周波数特性 RIAA偏差±0.25dB以内
位相特性 +12゜、-4゜(20Hz〜20kHz)
SN比 88dB以上(10mV、1kHz、IHF-A)
歪率(5V/10kΩ時) THD=0.005%以下(通常0.001%以下、20Hz〜20kHz)
IMD=0.005%以下(通常0.001%以下、SMPTE法)
過渡特性 スルーレイト=250V/μsec以上
ライズ/フォール・タイム=0.01μsec以下(2Vp-p)
タイムディレイ=0.0035μsec以下
  ハイレベルアンプ部
ゲイン 18.7dB±0.25dB
入力インピーダンス 38kΩ
出力インピーダンス 47Ω
最大出力レベル 9.5V/10kΩ
6V/600Ω
周波数特性 20Hz〜20kHz ±0.1dB
位相特性 +1゜、-3゜(20Hz〜20kHz)
歪率(5V/10kΩ時) THD=0.005%以下(通常0.001%以下、20Hz〜20kHz)
IMD=0.005%以下(通常0.001%以下、SMPTE法)
過渡特性 スルーレイト=50V/μsec以上
ライズ/フォールタイム=0.25μsec以下(10Vp-p)
方形波ディルト=2%以下(20Hz、1000Ω負荷)
  その他
電源 AC100V(90V〜111V)、50Hz/60Hz
消費電力 5W
外形寸法 幅354×高さ132×奥行243mm
重量 約6kg
付属 木製ケース
価格 \260,000(1978年頃) 、\185,000(1979年頃)、 \230,000(1980年頃)
                                       agi551-51z
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