Michaelson & Austin TVP−X 修理記録
再再修理(2023/8/22)  再修理(平成15年2月10日)       平成15年1月8日到着   1月28日完成
A. 修理前の状況
  • 10年程前まではTVA-1と共 に同じメーカーのプリアンプTVP-Xで聞いていましたが、故障しました。
    このプリアンプは購入後数ヶ月で故障し、保証内でダイナミックオーディオ経由して 輸入代理店で一度修理した経緯があります。

B. 原因
  • 経年変化より、コンデンサーの容量抜け。

C. 修理状況
  • 電源部整流器交換。
    電源部電解コンデンサー増量・交換。
    AMP部真空管ソケット交換。
    AMP電解コンデンサー増量・交換。
    出力リレー交換。
    配線手直し、補強。

D. 使用部品
  • 整流ダイオード(電源部)           4個。
    電解コンデンサー(電源部)        14個。
    電解コンデンサー              16個。
    MT真空管ソケット              12個。
    メタライズド・フイルムコンデンサー    20個。
    出力制御リレー                 1個。

E. 調整・測定

F. 修理費  99,000円    オーバーホール修理。
                       但し、真空管は別途です。

G. 再修理(平成15年2月10日)

H. 再再修理(2023/8/22)

S. Michaelson & Austin TVP−X の仕様(マニアル・カタログより)

A. 修理前の状況
A1. 修理前 AMP部 上から見る。
     両面基盤を使用した立派な物、 真ん中=メインVRは抵抗切り替え式、切り替えSWは金メッキ使用。
     右下出力リレー 真空管は12AX7−12AT7 の定番構成。
A2. 修理前 AMP部 交換するソケットとの比較
A3. 修理前 AMP部 交換するRCAジャック比較。
          最近の国産に比べ、外側の径がほんの少し小さく、面取りが大きいので、ア−ス側の接触が良くない。
C. 修理状況
C1A. 修理前 電源基盤
C1B. 修理後 電源基盤 整流ダイオ−ド4個、全電解コンデンサー14個交換。
           耐圧=旧350WV→400WV 容量=100μ→150μ 2200μ→3300μに増強する。
C1C. 修理前 電源基盤裏
C1D. 修理(半田補正)後 電源基盤裏 全部の半田をやり直す
C1E. 修理前 電源部 左中=外部機器(Swiched)の為に大きなリレーを使用。
C1F. 修理後 電源部 コ−ドも少し引き込んで置く 
C2A. 修理前 AMP基盤
C2B. 修理中 VR
C2C. 修理後 AMP基盤 出力制御リレー、ソケット12個、電解コンデンサー16個、フィルムコンデンサー20個交換
C2D. 修理前 AMP基盤裏
C2E8. 修理(半田補正)後 AMP基盤裏 全部の半田をやり直す
C3. ゴム足交換
C4. 交換部品
E. 調整・測定
E1.調整・出力測定 スライダックで115Vに昇圧している
E2A. 出力1V AUX 入力1000HZ 歪み率=0.02%
E2B. 出力1V AUX入力 400HZ 歪み率=0.02%
E2C. 出力1V MM入力(MM−1) 1000HZ 歪み率=0.05%
E2D. 出力1V MM入力(MM−1) 400HZ 歪み率=0.05%
E2E. 出力2V MM入力(MM−2) 1000HZ 歪み率=0.03%
E2F. 出力2V MM入力(MM−2) 400HZ 歪み率=0.02%
E3A. 完成 前から見る
E3B. 完成 後ろから見る
G. 再修理
G1. 再修理後 ヒーター点火用整流器とTR(トランジスター)を交換 
G2. 再修理後 上から見る
H. 再再修理2023/8/22−9/22

HA. 修理前の状況
  • 20年近く前に終了していただいたミカエルソン&オースチンのTVP-1の修理をお願いしたくメールいたします。
    久しぶりにこのプリアンプを持ち出して音楽を聞こうとしたら、スピーカーからバチバチと言う音がして、だましだまし聞きましたが、基本的には改善できませんでした。
    真空管も取り替えてみましたが、やはりだめでした。
    再び修理をお願いしたいと思います


B. 原因
  • 各種SW類の接触不良。

HC. 修理状況

HE. 調整・測定

HF. 上位測定機器での調整・測定

HG. 修理費  80,000円    オーバーホール修理。
                       但し、真空管は別途です。

HY. ユーザー宅の設置状況

H1. 修理前 電源部。
H2. 修理(清掃)後 電源部。 20年間の埃を落とす。
H3. 修理前 アンプ部。
H4. 修理(清掃)後 アンプ部。 20年間の埃を落とす。
H10. 修理中 各SW(VR)類を外した所。
H102. 修理中 各SW(VR)類を外した所、端子跡。
H103. 修理(清掃)後 各SW(VR)類を外した所、端子跡。
H104. 修理中 入力切替SW、モニター切替SW、端子跡。
H105. 修理(清掃)後 入力切替SW、モニター切替SW、端子跡。
H11. 修理前 メインVR前上。
H12. 修理(分解・清掃)後 メインVR前上。
H13. 修理前 メインVR後。
H14. 修理(分解・清掃)後 メインVR後。
H15. 修理前 メインVR基板。
H16. 修理(分解・清掃)後 メインVR基板。
H17. 修理前 メインVR基板裏。
H18. 修理(分解・清掃)後 メインVR基板裏。
H21. 修理前 RL−VR。
H22. 修理(分解・清掃)後 RL−VR。
H23. 修理前 RL−VR後。
H24. 修理(分解・清掃)後 RL−VR後。
H25. 修理前 RL−VR基板。
H26. 修理(分解・清掃)後 RL−VR基板。
H31. 修理前 サブソニック・フイルター切替SW、モード切替SW。
H32. 修理(分解・清掃)後 サブソニック・フイルター切替SW、モード切替SW。
H33. 修理前 サブソニック・フイルター切替SW後、モード切替SW後。
H34. 修理(分解・清掃)後 サブソニック・フイルター切替SW後、モード切替SW後。
H35. 修理前 サブソニック・フイルター切替SW基板、モード切替SW基板。
H36. 修理(分解・清掃)後 サブソニック・フイルター切替SW基板、モード切替SW基板。
H41. 修理前 出力切替SW、スタンバイSW。
H42. 修理(分解・清掃)後 出力切替SW、スタンバイSW。
H43. 修理前 出力切替SW後、スタンバイSW後。
H44. 修理(分解・清掃)後 出力切替SW後、スタンバイSW後。出力切替SWのプラカバーの割れは接着する。
H45. 修理前 出力切替SW基板、スタンバイSW基板。
H46. 修理(分解・清掃)後 出力切替SW基板、スタンバイSW基板。出力切替SW基板のピンは空きピンから移植する。
H51. 修理前 入力切替SW、テープ、モニター切替SW。
H52. 修理(分解・清掃)後 入力切替SW、モニター切替SW。
H53. 修理前 入力切替SW後、テープモニター切替SW後。
H54. 修理(分解・清掃)後  入力切替SW後、テープモニター切替SW後。
H54. 修理前  入力切替SW基板、テープモニター切替SW基板。
H55. 修理(分解・清掃)後  入力切替SW基板、テープモニター切替SW基板。
H61. 修理中 メインVR−LED交換、小さい??
H62. 修理(交換)後 メインVR−LED。
H71. 修理中 電源コネクター修理。
H78. 完成上から。
H78. 完成下から。
HE. 調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
HE0. 出力、歪み調整・測定、電源電圧は100Vにて測定
    「見方」。
   上段中 右側5V出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   上段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS8202(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段中 左側5V出力を「Audio Analyzer Panasonic VP−7723B」により測定。
         表示LED、 左端=メモリーNo、 中左=周波数測定、 中右=出力電圧測定、 右端=歪み率測定。
   下段右端 VP−7723Bの基本波除去出力を「owon SDS6062(200MHZ)」で「FFT分析」表示。
   下段左端 オーディオ発振器 VP−7201A より50Hz〜100kHzの信号を出し(歪み率=約0.003%)、ATT+分配器を通し、AMPに入力。
   よって、ダイアル設定出力レベルより低くなります。測定機器の仕様や整備の様子はこちら、「VP−7723B」「VP−7201A」。 FFT画面の見方はこちら。
HE11. AUX入力、50Hz、R側出力電圧1V、 0.0287%歪み。
                   L側出力電圧1V、 0.02304%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
HE12. AUX入力、100Hz、R側出力電圧1V、 0.0378%歪み。
                   L側出力電圧1V、 0.0363%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
HE13. AUX入力、500Hz、R側出力電圧1V、 0.02204%歪み。
                   L側出力電圧1V、 0.01487%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
HE14. AUX入力、1kHz、R側出力電圧1V、 0.02095%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.01709%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
HE15. AUX入力、5kHz、R側出力電圧1V、 0.02911%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.0384%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
HE16. AUX入力、10kHz、R側出力電圧1V、 0.02658%歪み。
                   L側出力電圧1V、 0.0381%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
HE17. AUX入力、50kHz、R側出力電圧1V、 0.087%歪み。
                   L側出力電圧1V、 0.092%歪み。
           「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=125kHz、右=500kHz。
HE21. MM入力、50Hz、R側出力電圧1V、 0.2312%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.274%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
HE22. MM入力、100Hz、R側出力電圧1V、 0.261%歪み。
                   L側出力電圧1V、 0.263%歪み。
              「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=250Hz、右=1kHz。
HE23. MM入力、500Hz、R側出力電圧1V、 0.1793%歪み。
                   L側出力電圧1V、 0.1721%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
HE24. MM入力、1kHz、R側出力電圧1V、 0.1847%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.2292%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=2.5kHz、右=10kHz。
HE25. MM入力、5kHz、R側出力電圧1V、 0.2246%歪み。
                  L側出力電圧1V、 0.2316%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
HE26. MM入力、10kHz、R側出力電圧1V、 0.1822%歪み。
                   L側出力電圧1V、 0.2140%歪み。
            「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=25kHz、右=100kHz。
HE27. MM入力、20kHz、R側出力電圧1V、 0.2358%歪み。
                   L側出力電圧1V、 0.2462%歪み。
           「FFT分析」のオシロのカーソル周波数、左=100kHz、右=400kHz。
HF. 上位測定機器での調整・測定。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
HF0. 下のオーディオアナライザーVP−7732Aで自動測定。
HF11. 入出力特性測定(AUX入力)。 AUX入力端子に150mVを入力。出力=1V。 VRはMax位置。
                                        左出力=薄(細い)色 右出力=濃い(太い)色。 
HF12. 入出力歪み測定。AUX入力端子に150mVを入力。 VRはMax位置。
HF21. 入出力特性測定(AUX入力)。 150mVを入力。 サブソニック・フイルタOn VRはMax位置。
HF31. 入出力特性測定(MM入力)。 1mVを入力。 VRはMax位置。
Y. ユーザー宅の設置状況。 画像をクリックすると、大きく(横幅2050ドット)表示されます。
Y1. 設置状況、 正面から見る。
S.Michaelson & Austin TVP−X の仕様(マニアル・カタログより)
型式 コントロールプリアンプ TVP−X
入力感度 Phono:2mV
Aux:150mV
Phono 最大許容入力 400mV(1kHz)
全高調波歪率 0.05%
出力 1V
最大出力 2.5Vr.m.s
RIAA偏差 20Hz〜20kHz ±3dB
周波数特性 5Hz〜55kHz +0 -1dB
SN比 -70dB
使用真空管 12 tubes (6 x 12 AX7, 6 x 12AT7).
電源 AC117V、50Hz/60Hz
外形寸法 本体サイズW460×H88×D230mm
電源部サイズW460×H70×D230mm
重量 本体重量10.6kg
電源部重量5.4k
価格
                         tvp-1-9=  tvp-x1w
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