Dynaco Mark V. 1,2台目の修理 
 平成14年1月19日到着  14年1月29日完成
A. 修理前の状況
  • ダイナコマーク3の6550が、真っ赤になり、鳴らなくなってから20年ぐらい経っています。
    その間、屋根裏の物置に眠っていました。
    最近、マルチを始めて中域に使ったらどうだろうと常々思っていました。
    6550をKT88に交換する。

B. 原因
  • 6550ソケットの劣化。 高圧電解コンデンサーの容量抜け。

C. 修理状況
  • 6550ソケット交換。
    バイアス抵抗交換。
    電解コンデンサー、容量増強の上交換。
    整流管をダイオードに交換。
    入力ジャック交換。
    配線手直し、補強、各種止めネジ増す締め。
    経年劣化による各部ハンダ補正SP出力端子交換。

D. 使用部品
  • タイト製オクタルソケット             4個。
    電解コンデンサー  500V/100μ       4個。
    電解コンデンサー  400V/40μ       2個。
    電解コンデンサー  400V/100μ       2個。
    ダイオード   1000V/3A            8本。
    ラグ坂                       6個。
    入力RCAジャック                 2個。

E. 調整・測定

F. 修理費   55000円/2台    <通常修理><真空管別途>

S. Dynaco Mark V の仕様(マニアル・カタログより)

C. 本体修理状況。
C1.修理前。
C2.修理後。
C3.左=修理前、6550。   右=修理後、KT88。
E. 測定・調整
E4.400HZの出力 20V=50W  
E5.1000HZの出力 20V=50W
E6.2台共 完成後の出力/歪み率測定・調整
E7.400HZの出力 20V=50W 歪み率0.3%
E8.1000HZの出力 20V=50W 歪み率0.6%
E9.定格実働試験、エ−ジング。
S. Dynaco Mark V の仕様(マニアル・カタログより)
型式 管球式モノラルパワーアンプ Mark V
出力 60W(定格)
140W(ピーク)
全高調波歪率 0.5%以下(60W、20Hz〜20kHz)
混変調歪率 1%以下(定格出力時)
0.5%以下(50W出力時)
0.05%以下(1W出力時)
周波数特性 6Hz〜60kHz ±0.5dB
16Hz〜25kHz ±0.5dB(最大出力時)
入力感度 1.6V(60W)
SN比 90dB以上(定格出力時)
出力インピーダンス 4Ω、8Ω、16Ω
ダンピングファクター 15
使用真空管 6550(KT-88)=2本
6AN8=1本
GZ-34(5AR4)=1本
消費電力 150W
外形寸法 幅229×高さ190×奥行229mm
重量 13.5kg(1973年カタログ記載)
12.5kg(1974年カタログ記載)
11.5kg(1976年カタログ記載)
価格 完成品= 1957年発売
\48,000(1970年頃)
\56,000(1973年頃)
\87,000(1976年頃)
kit= \71,000(1976年頃)
          mark3-9
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